錆びを防ぐ金属表面の保護膜不動態被膜とは、金属表面に形成される非常に薄く緻密な酸化皮膜であり、化学的または電気化学的な反応を抑制する性質を有する。この皮膜は、腐食環境下において金属の溶解や酸化を防ぐ重要な役割を果たす。特に鉄筋コンクリート構造においては、コンクリートの強いアルカリ性(pH 12〜13)が鉄筋表面に不動態被膜を自然に形成させ、これが鉄筋の発錆を抑制することで、長期的な耐久性を確保している。※中性化や塩化物イオンの影響により破壊されることもあるため、適切な維持管理が求められる。